学園長のことば

幸幼稚園は前理事長 上谷幸彦が幼児教育の大切さを胸に、昭和60年に開園した私立幼稚園です。地域の皆様にご指導ご鞭撻をいただき34年目を迎えることが出来ました。心より御礼申し上げます。

私は2020年度より学園長に就任いたしました。上谷ほずみと申します。理事長には上谷幸美が就任いたしました。前理事長の志である、伝統文化を大切にすること、「感謝の心」「思いやりの心」を育てることを受け継ぎながらも、時代に沿った新しい保育活動を展開します。その為にも「温故知新」古き良き文化は決して忘れてはいけないと考えます。そこで当園は保育の一環として、公智神社への七五三参拝、下山口の地蔵盆参拝、名来の獅子舞見学、幼稚園教諭による各地域の盆踊り参加など地域の伝統や行事を取り入れています。昨年度には延長保育の子ども達を園バスに乗せて、初めてえびす講の餅まきに参加しました。たくさんの餅が空から降る光景に持ちまきを知らない子供たちは戸惑い、逃げる子までいた程です。しかし、説明を理解すると一転し、我先に餅を広い集めだしました。その時の子どもの笑顔、目の輝きは地元の行事の大切さを再確認させるものでした。

少子高齢化、核家族化、人口減少時代が続くにあたり、子どもたちの将来を考えると、今より更に厳しい時代になるのではないでしょうか。幼少期の環境や体験した事柄はその後の人格形成に大きな影響を与えます。子ども達が大人になった時、この山口の地で生まれ育ったことを誇りに思い、そして幸幼稚園で過ごした3年間が少しでも、これから輝く未来への力となることができればと思います。

今後とも、子どもたちの笑顔を大切に、地域の皆様、保護者の皆様と共に日々歩んで参りたいと考えております。まだまだ未熟者ではありますが、どうかよろしくお願い致します。